1. 表書き(上段)の書き方
水引の上段中央に「名目」を書きます。場面ごとの代表例は次のとおりです。
| 場面 | 表書き(名目) |
|---|---|
| 結婚 | 寿 / 御結婚御祝 |
| 出産・一般のお祝い | 御出産御祝 / 御祝 |
| 通夜・葬儀 | 御霊前 / 御香典(浄土真宗は「御仏前」) |
| 四十九日以降の法要 | 御仏前 / 御供物料 |
| 神式の葬儀 | 御玉串料 / 御榊料 |
| キリスト教式 | 御花料 |
ポイント:宗派が分からない弔事では「御香典」が無難です。場面ごとの金額相場・水引・のしの有無は、相場早見ツールでまとめて確認できます。
2. 名前(下段)の書き方・連名
下段中央に、表書きより少し小さめの字で贈り主の名前を書きます。
- 1名:下段中央にフルネーム。
- 連名(2〜3名):右が目上になるよう、地位・年齢順に右から並べます。書くのは3名までが目安。
- 4名以上:代表者名を中央に書き、その左に「外一同」。全員の氏名は別紙に書いて中袋へ同封します。
- 夫婦連名:中央に夫のフルネーム、その左に妻の名前(姓は省略)。
- 会社として:中央に代表者のフルネーム、その右上に会社名を小さく添えます。
3. 中袋の書き方
中袋(内袋)には金額と差出人情報を書きます。
- 表面(中央):金額を縦書きで「金〇〇円也」。
- 裏面(左下):郵便番号・住所・氏名。
- 中袋がない袋:袋の裏面の左下に、金額と住所・氏名を書きます。
大切:金額は普通の漢数字ではなく、改ざんを防ぐ大字(壱・弐・参…)で書くのが正式です。「金参萬円也」のように記します。
4. 金額の漢数字(大字)早見
| 数字 | 大字 | 数字 | 大字 |
|---|---|---|---|
| 一 | 壱 | 十 | 拾 |
| 二 | 弐 | 千 | 阡(仟) |
| 三 | 参 | 万 | 萬 |
| 五 | 伍 | 円 | 円(圓) |
| 金額 | 書き方 |
|---|---|
| 5,000円 | 金伍阡円也 |
| 10,000円 | 金壱萬円也 |
| 30,000円 | 金参萬円也 |
| 50,000円 | 金伍萬円也 |
| 100,000円 | 金拾萬円也 |
末尾の「也」は付けても付けなくても構いません。任意の金額は変換ツールで自動作成できます。
5. 薄墨のマナー(弔事)
- 弔事(香典):表書き・名前は薄墨で書きます。「悲しみの涙で墨が薄まった」「急ぎ駆けつけた」という弔意を表す慣習です。薄墨用の筆ペンが市販されています。
- 慶事:濃い黒の毛筆・筆ペンで、はっきりと書きます。
- ボールペンや万年筆は略式とされ、表書き・名前には毛筆/筆ペンを使うのが基本です。
補足:中袋の金額・住所は読みやすさを優先し、弔事でも黒の筆ペンやサインペンで書いて差し支えないとされることが多いです。
6. お札の入れ方・向き
- 慶事(ご祝儀):新札を用意します。中袋の表側に対して、お札の肖像画が表・上向きになるように入れます。
- 弔事(香典):新札は避けます(用意していた印象を避けるため。新札しかなければ一度折り目を付けます)。肖像画を伏せるように、裏向き・下向きに入れます。
- 複数枚を入れるときは、向きをすべて揃えます。
注意:お札の向きには諸説・地域差があります。迷う場合は地域や家の慣習を優先してください。
7. ふくさ(袱紗)の包み方
金封はふくさに包んで持参し、渡す直前に取り出すのが礼儀です。包む向きが慶事と弔事で逆になります。
- 慶事(右開き):ふくさを広げて中央よりやや左に金封を置き、左 → 上 → 下 → 右の順にたたみます。
- 弔事(左開き):中央よりやや右に置き、右 → 上 → 下 → 左の順(慶事の逆)にたたみます。
- 色:慶事は赤・朱・えんじなどの暖色、弔事は紺・グレー・深緑などの寒色。紫は慶弔どちらにも使えるので、1枚あると便利です。
- 爪付き・台付き:爪は慶事で左、弔事で右に来るように留めます。
8. 水引・のしの選び方
- 結び切り(固く結んでほどけない):一度きりであってほしいこと。結婚・弔事・快気祝い・お見舞いに。
- 蝶結び(何度でも結び直せる):繰り返してよいこと。出産・入学・新築・長寿・昇進に。
- のし:慶事のみに付けます(弔事には付けません)。
- 水引の色:結婚=紅白/金銀、一般慶事=紅白、弔事=黒白/双銀(関西は黄白)。
関連ツール:場面別の表書き・水引・のし・金額相場は相場早見、お返しの金額はお返し計算で確認できます。