のし・表書き早見

場面を選ぶだけで、のし袋・不祝儀袋の「表書き」と「水引(色・結び)」「のしの有無」が分かります。宗派や時期による違いも表示します。

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お祝い(慶事)
季節・お礼・一般
お悔やみ(弔事)
記入例:結婚祝いの場合(選択を変えると切り替わります)
慶事(お祝い)
表書き(中央上に書く言葉)
寿
別の書き方:御結婚御祝 / 御祝
書体
水引
紅白または金銀・結び切り(10本)
のし
のし あり
名前
贈り主の姓名を中央下に。連名は右が目上。
使う場面
結婚式・披露宴のご祝儀、結婚のお祝い。
ひとことメモ:10本の結び切りは婚礼専用です。「切れる・別れる・重ね重ね・再び」などの忌み言葉に注意。

「のし」と「水引」の基本

のし(熨斗)は、袋の右上にある飾りのこと。もともとは縁起物の「のしあわび」を表し、お祝い事(慶事)だけに付けます。弔事(お悔やみ)やお見舞い・お布施には付けません。

水引は袋の中央を結ぶ飾り紐。結び方で意味が変わります。

色は、慶事=紅白・金銀、弔事=黒白・双銀(関西の法要などは黄白)が基本です。迷ったら、上のツールで場面を選んで確認してください。

場面別 表書き・水引・のしの早見表

上のツールで選べる22場面の、表書き・水引・のしの有無を一覧にしました。表書きは太字が最も一般的なもの、その下の小さい字が言い換えの候補です。名前の書き方や贈る時期などの補足は、ツールで場面を選ぶと表示されます。

場面表書き水引のし
お祝い
結婚祝い寿
御結婚御祝 / 御祝
紅白または金銀・結び切り(10本)あり
出産祝い御出産御祝
御祝 / 御出産祝
紅白・蝶結びあり
入学・入園祝い御入学御祝
御祝(入園は「御入園御祝」)
紅白・蝶結びあり
新築・引越し祝い御新築御祝
御祝(引越しは「御祝」「御餞別」)
紅白・蝶結びあり
長寿祝い(還暦など)寿
祝還暦 / 御長寿御祝 / 御祝
紅白または金銀・蝶結びあり
昇進・栄転祝い御昇進御祝
御栄転御祝 / 御祝
紅白・蝶結びあり
開店・開業祝い御開店御祝
祝御開店 / 御開業御祝 / 御祝
紅白・蝶結びあり
快気祝い(本人から)快気祝
全快祝 / 快気内祝
紅白・結び切りあり
お見舞い御見舞
お見舞い / 祈御全快
紅白・結び切り(または水引なしの白封筒)なし
季節・お礼・お見舞い
お中元御中元
(時期を過ぎたら「暑中御見舞」「残暑御見舞」)
紅白・蝶結びあり
お歳暮御歳暮
(時期を過ぎたら「御年賀」「寒中御見舞」)
紅白・蝶結びあり
お礼・謝礼御礼
謝礼 / 薄謝
紅白・蝶結びあり
寸志・心付け寸志
御礼 / 心付(目上へは「御礼」)
紅白・蝶結び(または無地のし袋・ポチ袋)あり
一般のお祝い(迷ったら)御祝
寿
紅白・蝶結びあり
お悔やみ・仏事
通夜・葬儀(仏式・宗派不明)御霊前
御香典 / 御香料
黒白または双銀・結び切りなし
通夜・葬儀(浄土真宗)御仏前
御香典
黒白または双銀・結び切りなし
法要(四十九日以降)御仏前
御供物料 / 御供
黒白・双銀(関西は黄白)・結び切りなし
神式(神道)御玉串料
御榊料 / 御神前 / 御霊前
双銀または黒白(白一色も)・結び切りなし
キリスト教式御花料
献花料(カトリックは「御ミサ料」も)
水引なしの白封筒(百合・十字の絵柄も可)なし
お布施(僧侶へ)御布施
御礼 / 御回向料
水引なしの白封筒(または黄白・双銀)なし
香典返し(弔事のお返し)志
満中陰志(関西) / 忌明志 / 偲草
黒白・黄白・双銀・結び切りなし
法要の引き物(施主から)粗供養
志 / 茶の子
黒白・黄白・結び切りなし

水引の本数と、もう一つの結び方「あわじ結び」

水引は色と結び方に加えて、本数にも意味があります。慶事では奇数が好まれ、ふだんのお祝いには5本や7本がよく使われます。結婚のように格式を求める場面では10本の水引を用いることがあり、これは5本を2つ合わせて両家の結びつきを表すものです。弔事では偶数の本数を用いるか、地域の慣習に従います。

結び方は「蝶結び」「結び切り」のほかに、あわじ結びがあります。固く結ばれることから、長寿や末永さを願う場面などで使われます。

水引の色や本数には東日本と西日本で違いがあり、弔事でも黒白が中心の地域と黄白を使う地域があります。迷ったときは、相手の地域の習慣を確かめるか、一般的な形式を選ぶと失礼になりません。

「のし紙」と「掛紙」の違い

品物を贈るときに掛ける紙は、正式には奉書紙に水引と熨斗(のし)を付けたものですが、ふだんの贈り物では水引や熨斗を印刷した掛紙(かけがみ)を使います。このうち熨斗が印刷された慶事用のものをのし紙と呼ぶこともあります。弔事の掛紙には熨斗を印刷しないので、のし紙とは呼びません。

掛紙の端を品物の裏で重ねるときは、慶事・一般の贈り物では右側が外側、弔事では左側が外側になるようにします。リボンを結ぶ場合は、掛紙とは併用しません。家具や大型の家電、生鮮食品のように掛紙を掛けにくい品物には、台紙に巻いた掛紙や、掛紙を簡略にした短冊を品物の右肩に添えます。

あわせて確認:袋に書く名前の位置や薄墨の使い方は書き方ガイド、連名の書き方は連名のページにまとめています。

表書き・水引のよくある質問

「御霊前」と「御仏前」はどう違う?

仏式では四十九日の忌明けまでが「御霊前」、以降の法要が「御仏前」です。ただし浄土真宗は亡くなってすぐ仏になる教えから、通夜・葬儀でも「御仏前」を使います。宗派が分からないときは「御香典」が無難です。

水引の「蝶結び」と「結び切り」の使い分けは?

蝶結び(花結び)は何度でも結び直せることから、出産・入学・お中元など繰り返してよいお祝いに使います。結び切りはほどけないことから、結婚・快気祝い・弔事など一度きりであってほしい場面に使います。

のしは弔事にも付ける?

のし(熨斗)は縁起物なので、お祝い事(慶事)だけに付けます。弔事・お見舞い・お布施には付けません。

神式・キリスト教式の香典の表書きは?

神式は「御玉串料」「御榊料」、キリスト教式は「御花料」を使います。仏教用語の「御霊前」「御香典」や、蓮の絵柄の袋は使いません。

お布施の表書きは何と書く?

「御布施」が最も無難です。お布施は不祝儀ではなく僧侶へのお礼なので、薄墨ではなく濃い墨で書きます。

水引は何本のものを選べばいい?

慶事では奇数が好まれ、ふだんのお祝いには5本や7本がよく使われます。結婚のように格式を求める場面では、5本を2つ合わせて両家の結びつきを表す10本の水引を用いることがあります。弔事では偶数の本数を用いるか、地域の慣習に従います。

のし紙と掛紙はどう違う?

水引や熨斗を印刷して品物に掛ける紙を掛紙といい、そのうち熨斗が印刷された慶事用のものをのし紙と呼ぶこともあります。弔事の掛紙には熨斗を印刷しないので、のし紙とは呼びません。

水引の種類を間違えて渡してしまったら?

気づいた時点で、できれば正しい袋や掛紙に取り替えます。取り替えが難しい場合は、短いお詫びと説明を添えるか、改めて正式な形で贈り直すと丁寧です。弔事では特に、気づいたら早めに確認して訂正しましょう。

出典・参考文献

慶弔のマナーは地域・宗派・家の慣習によって異なります。上記の公開情報と広く共有されている通説を照らし合わせ、一般的な目安として記載しています。